平和ニュース
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福岡県平和学校 大牟田で開催
 
 2月18日、大牟田市労働福祉会館で開催した県平和学校には、地元の医療法人「親仁会」、新婦人、自主上映百人の会、平和委員会を中心に、48名が参加。久留米、柳川、京築、小倉北、八幡の県内各平和委員会からも参加し、約3分の1が若い人たちであった。
 
県知事選挙立候補 平野栄一氏挨拶
   
 平和学校開校前に、平和委員会も参加している「県民の会」から県知事選挙に立候補される平野栄一氏から挨拶を受けた。

 平野さんは三輪中学の生徒の自殺問題が立候補する決意になったこと、築城基地の爆音を聞きながら育った自身の経験の中から、地域住民の爆音や基地被害を無くすことが地方政治の原点であり、「あなたをひとりぼっちにさせないそれが政治です」の立場で頑張ると力強く表明された。

 今回の平和学校は、中国東北(旧満州)平和の旅に参加された久留米市平和委員会の山本義人会長からの特別報告と、三つのテーマで講師が話して、質疑応答する形式で行なった。

@米軍再編と築城基地  (徳永克子県常任理事)
A改憲のねらいとたたかいの展望 (西隆一県事務局次長)
B平和運動に果す平和委員会の役割 (酒見辰正県事務局長)
 
戦争をしない、軍隊をもたない憲法は力強い!
 
 山本氏は、侵略とは殺して分捕ることであり、今回の旅で、「平頂山惨案遺址記念館」や「侵華日軍731部隊罪状陳列館」などを見て回り、侵略の加害国家の国民として、面をあげて町を歩けない気分になったこと、「強制連行」がセンター入試問題から削除され未来を担う若者へ間違った歴史教育が進められているが、今回の旅で、日本国憲法の正しさと強さを確認することができたと話された。
 
築城に米軍くるな 今からが重大!
 
 徳永さんからは築城基地の歴史にもふれながら、朝鮮戦争時の人に言えない苦しみをかかえている人など、当時を知っている人は自衛隊は仕方ないが「米軍はダメだ」という一致点で地元は頑張っている。日米両政府は自治体に圧力をかけ、訓練移転を強行しようとしている。多くの県民が築城基地に来て爆音の体験を経験し、運動を広げてほしいと訴えられた。
 
国民が知れば改憲は阻止できる
 
 西さんからは改憲の動きは50年の歴史があり、時代によりその狙いは変わっている。今回の改憲は、その狙いを語れないのが特徴で米軍再編は基地問題であるだけでなく、憲法に関わる問題であり、アーミテージ報告の中で憲法9条と集団的自衛権だけができてない。

 米軍再編は、国民に増税と負担増を押付け、基地問題と憲法改悪を結合してたたかう重要性を話された。
 
平和運動に果す平和委員会の役割
 
 酒見さんからは平和運動は、@戦争反対、A大量無差別殺戮非人道兵器の廃止、B軍事ブロック・軍事同盟と外国軍の基地撤去、C国際連帯の四つの課題があり、平和委員会に入会し、平和新聞を購読し、戦争の加害者と被害者の圧倒的な隔たりを埋め、戦争の動きを「知って、知らせて、広げる」平和委員会の活動に参加して、各団体の中で平和運動を活発にしてほしいと訴えられた。
 
県平和学校を今後、県内各地で開催を進めてゆきます