平和ニュース
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日米合同演習に反対
熊本の集会に250人!
 
 大矢野原演習場のある熊本県上益城郡山都町で1月28日、日米合同演習に反対する集会があり、地元熊本県を中心に全九州から参加し、福岡県からも平和委員会から4人、県労連から10人参加 。

 集会は、地元の松本さんが開会挨拶をされ、熊本県平和委員会の坂本事務局長から、「陸上自衛隊は全国各地で、イラク帰りの米海兵隊から手ほどきを受けた訓練を実施しており、今回の共同訓練は、沖縄の米第3海兵師団と自衛隊の第一混成団(沖縄)が、占領拠点奪還作戦と共に、都市型戦闘訓練、化学兵器の防護訓練、機関銃などの実射訓練などが予定されている」と憲法違反の演習計画の内容が報告された。

 その後九州各県から連帯挨拶があり、福岡県からは塩塚茂嘉県平和委員会代表理事が、「米軍再編に伴う築城基地での米軍機との共同訓練について、地元は米軍くるなの一致点で頑張っており、板付10万人集会のような運動の広がりをつくろう」と挨拶された。

 政党からは、日本共産党と新社会党から挨拶、また、日本山妙法寺の僧侶からは読経の挨拶があり、広範な人々の参加で成功した。

 集会終了後、約45分間、街中をシュプレヒコールしながらデモ行進。家の中から連帯の手振りやスーパーからの声援もありました。
 
山都町は通潤橋で有名
 
 山都町は風光明媚な山間の町で、通潤橋で有名であるが、陸上自衛隊の演習場があることは以外と知られていない。デモ行進の最後は通潤橋が正面に見える「道の駅」で流れ解散。

 通潤橋の放水は4月から開始されるにもかかわらず、この集会参加者のため、特別に放水してもらうサービスもあり、地元の人達が米軍との演習をいかに危惧し、反対集会に期待しているかを垣間見た思いでした。
演習期間中・子供たちはタクシーで学校へ
   
デモ終了後、大矢野原演習場に立ち寄りました。

 演習場入口周辺の道路は警官が、敷地内は数メートル間隔で自衛隊員が警戒し、演習場側の道路で長い時間見ていると、「車が通り危ないから反対側の敷地に移動するように」と警備の警察官が指示するという異常な警戒体制でした。

 演習場の中の入口周辺には町民も住んでおり、場内の町道を通るのに演習期間中は証明書がないと出入りができず、子供たちは学校へ行くのにタクシーを使用している説明にはびっくり。

 場内には、別府駐屯地の第41普通科連隊の3中隊、重迫撃砲中隊の高機動車も見受けられ、西部方面隊全体で対応しているのが判る。
 
大矢野原演習場
 
 戦前は旧軍、戦後の一時期はアメリカ軍、その後は陸上自衛隊が使用。面積約1633ヘクタールの中規模演習場。(中規模は全国に14ヵ所。うち九州に4ヵ所)

 自衛隊は全国に演習場を71ヶ所持ち、その内、大演習場は6ヶ所。九州では大分県日出生台が大演習場で面積約4900ヘクタール。